
「昼イチの会議は眠くて」とぼやくビジネスマン、午後の授業をぐっすり眠ってしまう学生。
身に覚えのある人は多いでしょう。
実は午後に眠くなってしまうのは、生理的には自然であり、睡眠不足かどうかは関係ないのです。
その自然の欲求に従って昼寝することにより、さまざまな効用が認められるというのです。
眠い時間帯は、仕事のミスが増えやすい時間帯なのです。
コンピュータなど機器操作のミスが夜中に続いて午後2~4時に多発するというデータもあるそうです。
交通事故も夜中に続いて午後に多いです。
しかし、少し眠れば頭がすっきりし、仕事の能率も上がるのですよ。
昼寝の有無で、自己評価のレベルもかなり変わってきます。
広島大学総合科学部、堀忠雄教授の研究室では、昼寝の効果を調べる実験を行っています。
実験からは、眠気が強い中で仕事をした人は、昼寝をした人に比べて自己評価が低いという結果が出てきました。
作業成績そのものは昼寝をしてもそれほど向上しないようなのですが、
眠気が強まると達成感が阻害されるなど心理的負担が大きいようです。
眠いときは寝たほうがよい、ということでしょうか。
大脳は、何かに集中しているときは、ごく一部の脳細胞が猛烈に活動している状態になるのです。
そこで、のべつまくなしに働き続けるとオーバーヒートしてしまうので、
いわば自己防衛のために眠気信号を発信するわけです。ブレーカーを落とすわけですね。
ちょっと席を立って体を動かしてみたり、コーヒーを入れる程度で眠気が飛ぶことがあるのは、
脳の休憩ができたからとだと思われます。
また、仕事中は誰しもさまざまなストレスにさらされているものです。
眠りというのは、さまざまなストレス源を一時的に完全にシャットアウトするため、
短時間でも休むとリフレッシュができるわけです。